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| <前作との比較> PSで発売された、前作「風のクロノア」は、PS屈指の完成度を誇るアクションゲームでありながら、発売当時、たまたま他の大作発売ラッシュに巻き込まれたこともあり、余り注目を集めることができなかった、ちょっと不幸なソフトでした。 しかし、そのバランスの良い難易度と感動的なストーリーゆえに、プレイした人の評価は総じて高いものでした。個人的には、ストーリーにかなり感動させられた印象があります。 そういった作品の続編であるだけに、購入時の気持ちは期待半分、不安半分といったところでした。前作に匹敵する充実した内容を期待する反面、前作に縛られることで妙に作品として小さくまとまってしまうのではないか、また期待過剰になってしまってないか、との思いがあったのです。 しかし、その不安は杞憂に終わりました。 前作のポイントが「感動的なストーリー」であるなら、今作のポイントは「爽快なアクション」。ゲームの重点をアクションゲーム本来の面白さである「爽快さ」に置いたことで、前作とは違った感動をプレイヤーにもたらしているのです。 |
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<PS2らしい派手な演出> なんといっても大きかったのが、プラットフォームをPS2に移したことによる演出面の大幅な強化です。トランポリンでの大ジャンプや高い崖から飛び降りたときの真上(真下)からの迫力あるカメラワーク、クロノアが大砲から打ち出されたときの浮遊感、遊園地や雪山・闇夜の海や黄昏の尖塔などPS2の強力なグラフィック機能を生かした様々なステージ構成。横からテレビ画面を見ていても、つい見とれてしまうような演出が次々と登場しています。 そして、これらの演出を、その派手さにも関わらず非常にテンポ良く展開しているため、アクションゲームとしての爽快感、スピード感を損なうどころか、むしろ加速させることに成功しているのです。 <やりこみ要素もアリ> また、このゲームにはパペット人形や、夢のかけらという宝石がステージの随所に配置されており、これらを収集することも一つの目的となっています。これらの配置が絶妙で、簡単過ぎもせず、かと言って、やる気を失わせるほど難しくもない。程々の難易度を実現しています。これは前作のバランス感覚を上手く引き継いでいると言えるでしょう。 |
| <印象の薄いストーリーゆえ> 実はこのゲームの最大の弱点は、前作の最大の長所であったストーリー面にあります。 主人公のクロノアは、およそ訳のわからぬまま、世界各地にある鐘をならすために奔走し、レオリアという女性と対決することになります。巻き込まれ型ストーリーの典型のような内容で、エンディング含めて、前作で味わったような感動はありませんでした。 しかし、これはこれで良かったのかもしれません。 というのも、生半可に感動的なストーリーを作ってしまうと、無意識にでも頭の中で善作と比較してしまい、素直にストーリーに没入することが出来なくなるのではないかと思われるからです。むしろストーリー面を「捨てる」ことで、前述のアクションゲームとしての長所がより鮮明に見えてくる結果になっています。これはこれで正しい選択だったのではないでしょうか。 <マリオ・ソニックに肩を並べる> そうしてみると、このゲームはアクションゲームとして、およそ欠点というもののない素晴らしい名作といえるでしょう。この作品によって、制作メーカーのナムコは、任天堂のスーパーマリオ、セガのソニック・ザ・ヘッジホッグに匹敵するアクションゲームの柱を手に入れた、といっても過言ではないと思います。 |
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