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| <水月エンド> この作品のエンディングは1種類ではない。そして、そのうち遙エンドと水月エンドはどちらが本当のエンディングとも公式には発表されていない。言うなれば、両方とも本当のエンディング。両方見て、はじめて「君が望む永遠」が理解できる。 そういう話を聞いていたのですが、遙エンドを終えた直後はこれに比類するエンディングと言うものが存在しえるのか?と疑問に思う部分もありました。 そして、その疑問は水月ルートで進めている間、エンディング直前に至るまで、心の隅にわだかまっていたのですが、エンディングでそれらの疑問は見事に氷解しました。最後の最後に登場した遙の絵本「ほんとうのおくりもの」。これは涙なしには読めませんでした。水月ルート終盤、遙の中には様々な想いが交錯していたはず。その中でもっとも素直な感情がこの絵本に現れているのではないでしょうか。この絵本は、遙エンドで、心満たされてしまった遙には書けなかったものだと思います。しかし、遙とはどういう女の子なのか?を端的に示すことが出来るのは、この「ほんとうのおくりもの」。 更に言うなら、この絵本の作者の名前。これが本当にその通りなら、遙が他の誰かと結婚していたというのなら、これも一面で遙の強さを表しているのでは?彼女は、自分の中にいる「孝之」という存在を乗り越えたのだから。 遙エンドと水月エンド、揃ってはじめて「君が望む永遠」。これは本当にその通りだったのだ、と今は確信を持って言うことが出来ます。 |
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<茜エンド> 遙の妹、涼宮茜。このキャラクターは嫌いではないのです。1周目、1章から2章に移ったときの、孝之に見せる態度のあまりの変貌には驚いたものですが、それも理由あってのことだと思えましたし、むしろ姉思いの妹としてはいい子なのではないか、と思っていたものです。 しかし、本当は茜の想いは違うところにあったんですね。そして、その想いをもっとも残酷な形で見せ付けるのが、この茜ルートだったわけです。しかし、そこに至る過程にはどうしても不自然さが付きまとっているように思われてなりません。少なくとも1章における茜は孝之に親近感を覚えこそすれ、恋愛の対象までは至っていないように描かれていたから。更にいうなら、「姉の恋人」を奪い取るというのは、元々が残酷な運命を描くこの物語にあって、さらに苦しい恋愛を描いているわけで、もはや感情移入できる境界線を飛び越してしまっていたようにも思えます。 遙エンドと水月エンドは、「君が望む永遠」という物語の終幕としてふさわしいものだったと思いますが、この茜エンドはあくまでも番外編。水月エンドにおける3年前の夏が「遙の見た夢」だったのなら、茜エンドのエンディングは「茜の見た夢」。それくらいの位置づけがちょうどいいのかな、とも思います。 |